昔ファッションメーカーに勤めてたときの話。
そこは今でもあるメーカー、ブランドごとに会社分けしてて同じビルに入っていた。
仕事というとデザインしてパターンを起こすのが主で。
外に出ることも仕事のひとつで、市場調査といってあちこちのファッションを見てまわる仕事があり、その頃は原宿、銀座あたりによく行き、そのまま直帰したり、かなり自由であった。
ある日のこと、サンプルとしてよそのメーカーの商品をそのまま起こすように言われたことがあった。
そのままというのは、ブラウスを背中心で二つ折りにして、紙の上に直線を引きそこに背中心を合わせプッシュピンで留めていき、脇、すそ、肩、とプッシュピンして縫い目をルレットで引いていく。
ブラウスをはずすと紙の上にルレットの線が残り、それを鉛筆で引いていくと型紙ができる。
袖、襟も同じようにして作ると、サンプルと同じデザイン、サイズの型紙ができ上がる。
そこからサイズやらを手直して実際に使うこともあった。
その頃若い人に人気のあった「鈴屋ベルブードア」という銀座にあったショップ。
そこで見つけた「一つ目小僧」というブランド、そのときは山路たえさんというデザイナーがやっていたと記憶している。
シーチングを染めたものと、そのままの2色づかいで、短めのスタンドカラーのブラウス、前身ごろにUの字の切り替えがあって、袖はパフで幅の狭いカフス。
一目見たとたんすごい衝撃をうけてすぐに買いました。
うれしくて、誰かに先を越されるのもいやだし、次の日すぐに着て行ったのですが。
同じビルで私のいるブランドとちがい海外ブランドと提携している部門のデザイナーがきて私のブラウスを貸してほしいと。
何でか理由もわからないまま貸したら・・・
あとで返ってきたブラウスにはなんとプッシュピンのあとがついてるではないか。
なんでなの?・・・(涙)
買ったばかりで、すごく気にいったブラウスなのに型紙おこされてしまった。
昔も今も、同じような素材で同じようなデザインのファッションが氾濫。
生地メーカーってさほど多くないから素材が一緒なのは当たり前。
私のいたところではこういうことやってましたが、今でもやってるところがあったりして。
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